360°パノラマ撮影とステッチ作業などに必要な機材を整理してみます。
私自身が使っているものはごくわずか。しかも、レンズを除けばほとんどが外国製で、いったいぜんたいどのような特徴があるのかさえ分からないものばかりです。
1.レンズ
センサーサイズの違い、そして円周魚眼と対角線魚眼の違いがあります。
なかなかややこしく、なやましいところ。
- 1)ニコン AF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G ED
- 2)ニコン Ai AF Fisheye-Nikkor 16mm f/2.8D
- 3)シグマ 8mm F3.5 EX DG CIRCULAR FISHEYE
- 4)シグマ 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE
- 5)トキナAT-X 107 DX Fisheye
ニコン(APS-C)ユーザなら、これがオススメ(私も使用)。
対角線魚眼では、水平方向に6カット、天地を各1カット、計8カット撮影します。
円周魚眼は、撮影カット数が少なくて済むので便利。
カメラを少し上向きにして水平方向4カット、真下を1カット。計5カットです。
ズームの魚眼。画質が良いとの評判。フードをヤスリで削って使うハードユーザもいます。
2.パノラマ雲台
全て海外製。日本のメーカーが作ったらもっと気が利いた製品ができるように思うのは依怙贔屓で、十分良いものが多くて今更、なのかもしれません。カメラのように台数が売れる製品でもなさそうですし。
基本的にL字アングルを二つ組み合わせたような作りですから、自作することも可能です。
これ以外に、レンズを直接支持するタイプがあります。
カメラやレンズのサイズによっては、回転に不具合が生じる組み合わせがあります。購入前にしっかり確認しておきます。
本体の下に、一定角度で止まる「ローテーター」があり、レンズとの組み合わせによって角度を変更して使います(別売のタイプもありますから注意)。
- 1)ノーダル・ニンジャ(アメリカ)
- 2)アグノス(イタリア)
- 3)リアリー・ライト・スタッフ(アメリカ)
- 4)360プレシジョン(イギリス)
- 5)マンフロット(イタリア)
組立式でコンパクト。アルミ(かな?)で軽いです。愛用者も多いのでオススメ。宮崎県の「よしみカメラ」で扱っています。
組み立てる手間がなくて、剛性も高いのですが、一体型で鉄製(?)なので重いしかさばります。痛し痒し。
一番右側のは、なんとなく見た目、グーグルの「おみせフォト」のパノラマ撮影に使われている雲台みたいです。カメラはキャノンだったかな? それにしても、左から2番目の写真のカメラをよーく見てみると、写真が「裏焼き」でっせ。こういういい加減さ、好きです♡
ヨドバシなどでも入手できます。が、すごく大きくて重いようです。カメラのセッティングの調整はやりやすそうです。
3.ソフト
これまた海外製。使用説明書(チュートリアル)はネットで見て勉強します。
英語ができる人が羨ましい。中学・高校の時にもっと勉強しておけばと反省しきり。
1)PTGuiで写真をつなぎ、2)pano2vrでフラッシュ書き出し。で、私は始めました。
3)krpanoや、6)Flash Panorama Playerを使えば、多数のパノラマを連携したバーチャルツアーを見栄え良く作ることができるそうですが、インターフェースがないソフトで、xmlを自分で書き換えて使います。こちちは、私も勉強中。
- 1)PTGui(ピーティーグイ)
- 2)pano2vr(パノツーブイアール)
- 3)krpano(ケーアールパノ)
- 4)easypano(イージーパノ)
- 5)autopano(オートパノ)
- 6)Flash Panorama Player(フラッシュパノラマプレーヤー)
- 7)flashificator(フラッシフィケーターって読む?)
- 8)hugin(フーギン?)
- 9)panoramafactory(パノラマファクトリー)
パノラマ画像のつなぎ合わせのデファクトスタンダードといってよいソフトのようです。プロパージョンと普通のバージョンがあります。プロは、視点調整、HDRなどの機能が使えます。買うなら、絶対プロバージョンをオススメします。バージョン9では、マスクも使えるようになり、底面の処理などが今まで以上に簡単にできます。
フラッシュやクイックタイムへの書き出しもでき、これ一本でもとりあえず始めらます。ただ、デザインなど、できることは限られます。
このソフトを使っているユーザは多く、ネットで調べるとさまざまな使い方の指南を見ることができます。私もこられで勉強しました。多謝!
※インターフェースのない3)krpanoのようなソフトの仲間に、パノラマツール(pt)というのがあって、これにグラフィック・ユーザ・インターフェース(gui)をつけたソフト、というような意味だそうです。
パンティグイッ、なんて覚えなくてもよいです。
クイックタイムやフラッシュに書き出すソフトで、バージョン3はhtml5にも対応しています。
操作が簡単ですから、とりあえずこれでスタートするのがオススメ。
インターフェースは翻訳されています。Aomori hagitanさんのご尽力によるものです。多謝!
※Aomori hagitanさんのサイトの作品をご覧あれ。すごい解像度!(こちらはkrpanoで作っているみたいです。)
いわゆるインターフェースがないソフトですので、かなり戸惑います。しかし、さまざまな視覚効果のあるパノラマ表示やバーチャルツアーを作ることができます。xmlの知識が必須です。
私も勉強しておりますが、なかなか・・・・。
使ったこともないのに悪口は書きたくないですが、出来上がったパノラマの動きが遅いなどの問題があるというウワサ。
krpanoにインターフェースをつけたものらしいです。PTGuiのように、多数の写真からパノラマを合成する機能もあり、これ一つでぜんぶまかなえそう。
3)krpanoと同じインターフェースのないソフトで、とっつき難いようですが、かなり込み入った見せ方ができるようです。
フラッシュパノラマプレーヤーにインターフェースがついたものみたい。
画像をつなぎ合わせるフリーソフトのようです。
・・・・・今回はここまで。