ノーダルニンジャから市販されている雲台用のアクセサリーの紹介をします。
1.底面写真を撮影するのに便利なアダプター「Nadir Adapter(ネイダー アダプターと発音するそうです」。
2.回転をスムースに行える「ローテータ」。
3.コンパクトデジカメを使える「Tアダプター」。
1.ネイダー・アダプターを使う
「ナディア・アダプター」と呼ぶ習慣がありますが、正確な発音は「ネイダー」あるいは「ネイディア」らしいです。ナディアは、ドイツ語読みかと思いきや、調べても出てきません。ううむ。
ともあれ、このアダプターは、ノーダルニンジャの水平バーと垂直バーの間に装着します。見てわかるとおり、二つ折りになっていて、底面撮影時にカメラを垂直バーごと反転させてしまうのです。ネジ孔の間隔は、約3.25㎝ですので、6.5㎝ほど横にカメラをずらすことができます。たった、と思うかもしれませんが、これが意外に「大きい」のです。
回転は非常になめらかでスキがなく、安心です。
アダプターを装着すると、垂直バーの位置がズレますから、ノーダルポイントを改めて設定しなおします。使い方は簡単ですが、ロックを確実に行うことと、カメラを含めた重心が三脚の横に出るために、三脚の転倒には十分気をつけます。
また、三脚の足の位置によっては、床が隠れてしまうことがあります。ほんの少しですから、フォトショップで消すのも簡単ですが注意しておいた方がよいでしょう。
▲ネイダー・アダプター。かなりしっかりした作りで、安心して使えます。
▲ロックつまみを操作して回転するだけ。実にスムースな動きです。
●こんな感じで使います。
カメラを平行に、かなり正確な状態で横にずらすことができますから、三脚を平行移動するだけ。なのですが、カメラの真下がどこなのか? が、なかなか正確にわかりません。そもそも、元の写真を撮影する時に画面中央に写っているのは、ノーダルニンジャの軸なのですから。
これ、といった決め手があるわけではありません。エレベーターの下から糸で重りを下げるとか、レーザーポインタを使うとか・・。皆さん、いろいろ工夫されているようです。私は? いつも適当にやっていますヨ。
▲通常の底面撮影の状態です。
▲アダプターでカメラを回転させて、三脚を平行移動し、ノーダルポイントを揃えて撮影します。
▲元の三脚の足の位置に注目。結構ビミョーなことがわかるはずです。足の位置に注意して撮影します。
2.ローテータを使う
ノーダルニンジャには、もともと簡単なローテータが組み込まれていますから、ローテータを別に買う必要はありません。・・・・ですが、実際に手にとって使ってみると、手放せません。
- いちいちロックしなくても、しっかり水平がでます。
- 角度が決まる「クリック」の感覚がはっきりしています。
- 撮影途中で、角度を変更することも簡単です。(マルチロー撮影に便利)
ただ、それなりの重さとかさがありますから、携帯には不便です。どちらを取るか? ですね。
●こんな感じで使います。
ノーダルニンジャのローテータを外し、六角レンチを使って水平バーに組み込みます。ですから、簡単に取り外しはできません。
▲ローテータ (RD8)のパーツ。これら以外にOリングなどの消耗品があります。
▲ノーダルニンジャ本体のローテータを取り外します。中心のネジはコインで外せます。
▲水平バーの回転防止用のプレートを取り付けます。
▲中心軸のネジを取り付け、六角レンチで固定します。
▲中心軸の蓋をねじ込みます。この厚さが低いために、ほんの少しだけ大きなカメラも使えるようになります。
▲左の青いつまみがロック用、右のつまみで回転角度を設定します。
▲撮影途中で回転角度の設定変更も簡単にできます。
3.Tアダプターを使う
私自身はまだ経験がないのですが、コンパクトデジカメの場合は、「いざわオプト」の魚眼アダプターが便利なようです。
ノーダルニンジャを使用する際の注意点は、コンパクトデジカメのレンズの光軸と三脚穴にズレ(オフセット)がないかどうかを確認しておくことです。ズレがある場合は、ノーダルニンジャの腕にそのままセットしたのでは、ノーダルポイントがでません。これに対応するのが「T-adapter」で、三脚穴のズレを補正してセットできます。
▲レンズ光軸と三脚穴がズレている場合は、Tアダプターを使うことで、ノーダルポイントを出すことができます。
・・・・・今回はここまで。